オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは特殊な形をしたハードコンタクトレンズを夜間寝るときに装用することによって、昼間起きている間はコンタクトレンズなしの裸眼で見えるようになることです。取扱は通常のハードコンタクトと同じで、手術に比べて危険性が低い治療法です。
現時点では近視の進行に対する抑制効果が最も期待できる治療法です。
視力矯正のメカニズム
光の進路(近視)
近視では見たものの像が網膜の手前で焦点をむすんでしまいます
光の進路(装着中)
寝ている間にオルソレンズを装用することにより、角膜の形を変化させます
光の進路(装着後)
オルソレンズをはずしても角膜の形はすぐには元に戻らないので、起きている間は近視が矯正されており、よく見えます
メリットとデメリット
メリット
良い点として以下があげられます。
- 手術ではないので、使用をやめれば元に戻ります。
- 手術にともなう痛み、恐怖、失敗のリスクがありません。
- 昼間は裸眼で生活できるので、スポーツなどをしていても眼鏡やコンタクトレンズによるわずらわしさがありません。
- 花粉症などのアレルギー性結膜炎などがある方でも、昼間は裸眼なので点眼薬を自由にさすことができます。
- 未成年でも使用可能です。※
デメリット
悪い点として以下があげられます。
- 効果は永久的ではないので、使用をやめれば元に戻ります。
- 矯正できる近視の範囲に限界があります。また、乱視が強すぎても効果があまり出ません。
- 適切に使用しないと通常のハードコンタクトと同様に角膜に感染を起こしたりすることがあります。
- ※ガイドライン上では20歳以上とされ、未成年には慎重処方となっております。近視の進行に対する抑制効果が現時点では最も期待できる治療法で、導入している多くの施設で未成年者に使用してその効果が実感されています。また、2007年に8~12歳を対象にした日本の研究では、通常の眼鏡に比べて、5年間で近視の進行を30%抑制できたと報告されています。
オルソレンズ「ブレスオーコレクト」
当院ではオルソケラトロジー用ハードコンタクトレンズとして、ブレスオーコレクト(東レ)を使用しています。
日本人の眼の形に合わせて日本で開発された製品です。
価格
オルソケラトロジー治療費
税抜価格(税込)
お試しレンズ:管理費 | 1回 | 6,000円(6,600円) |
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お試しレンズ:保証料 | 1回 | 5,000円(5,500円) ※返却日に返金いたします |
初年度治療費 ※初回処方レンズ、レンズケアセット3か月分、 専用スポイトおよびレンズケースの3か月ごとの交換、初年度の管理費を含む |
両眼 | 152,000円(167,200円) |
片眼 | 102,000円(112,200円) | |
レンズ交換費 | 1枚 | 50,000円(55,000円) |
2年目以降の管理費 | 1年 | 32,000円(35,200円) |
- オルソは保険適用外のため、すべて自費となります。
- オルソに関する診察は何回でも受けることが可能です。
- 治療のために点眼などの薬剤が新たに必要になった場合は別途費用が発生します。
- オルソに関係しない診察は通常の保険診療になります。